全国の「まだ安い」市区町村ランキング(中古マンション・2025年)

同じ都道府県の中でも、市区町村ごとの中古マンション価格には大きな開きがあります。今回は都道府県の坪単価中央値に対して各市区町村がどれだけ低い水準にあるかを比率で示し、「相対的に割安なエリア」を全国から探りました。

このランキングの読み方

**平均値ではなく中央値(ちょうど真ん中の価格)で集計しています。**平均値は極端に高い1件に引っ張られるため、実際には成約していない水準が「相場」として出てしまいます。中央値はその影響を受けません。

首位は大阪府泉南市、府平均の0.17倍という水準

全国トップとなったのは**大阪府泉南市**で、府の坪単価中央値に対してわずか**0.17倍(26万円)**という結果になりました。取引件数は22件と採用基準ぎりぎりの水準ですが、府内の他エリアと比べた価格差の大きさが際立っています。

2位以下も0.2倍前後の顔ぶれが続き、**神奈川県足柄下郡箱根町**が0.19倍(32万円)、**東京都青梅市**が0.19倍(61万円)で並びます。箱根町は取引120件、青梅市は取引192件と、いずれも母数が一定数確保されている点で、単なる少数取引による偏りではないことがうかがえます。

観光地・箱根町の意外な顔ぶれ

観光地として知られる**神奈川県足柄下郡箱根町**が2位に入ったのは、価格帯の実態を見ると納得できる面があります。参考データでは、箱根湯本最寄りの物件が7,000万円・200平米・築1991年で成約した例がある一方、坪単価中央値でみると県平均の0.19倍にとどまっています。これは、一部の高額な別荘的物件が存在する一方で、取引全体としては県内の他都市に比べて坪単価が低い水準にあることを示しています。観光需要と居住用マンション市場の坪単価水準が必ずしも一致しない、という点でこの町の顔ぶれは意外性があります。

上位に共通する「都心から離れた郊外都市」という構造

上位15件を見渡すと、**大阪府泉南市**や**大阪府河内長野市**、**東京都青梅市**、**東京都羽村市**など、都道府県の中心部から距離のある郊外都市が多く並んでいます。河内長野市では築2020年・4LDKの物件が4,300万円で成約する例もあり、築浅・広めの物件でも坪単価としては府平均を大きく下回る水準にとどまっています。これは、都心部や主要ターミナル沿線に価格が牽引される中で、郊外都市は同じ都道府県内でも独立した価格形成をしている可能性を示唆しています。沿線の利便性や再開発の有無といった要因が坪単価の差に影響している背景があるとみられます。