全国の「まだ安い」市区町村ランキング(中古マンション・2025年)

同じ都道府県の中でも、市区町村ごとの中古マンション価格には大きな開きがあります。今回は都道府県の坪単価中央値に対して各市区町村がどれだけ低い水準にあるかを比率で示し、「相対的に割安なエリア」を全国から探りました。

全国の「まだ安い」市区町村ランキング(中古マンション・2025年)
順位市区町村都道府県平均比坪単価中央値取引件数
1大阪府 泉南市0.17倍26万円22
2神奈川県 足柄下郡箱根町0.19倍32万円120
3東京都 青梅市0.19倍61万円192
4大阪府 河内長野市0.22倍34万円77
5栃木県 足利市0.23倍20万円22
6東京都 羽村市0.24倍76万円45
7大阪府 大阪狭山市0.24倍37万円56
8埼玉県 狭山市0.25倍31万円121
9大阪府 貝塚市0.25倍39万円49
10大阪府 泉南郡熊取町0.26倍40万円20
11東京都 東久留米市0.27倍88万円135
12東京都 福生市0.28倍90万円67
13埼玉県 深谷市0.28倍36万円31
14神奈川県 秦野市0.29倍50万円93
15京都府 八幡市0.30倍43万円75
16埼玉県 北本市0.31倍39万円37
17神奈川県 足柄下郡湯河原町0.32倍54万円84
18大阪府 富田林市0.32倍48万円80
19埼玉県 東松山市0.32倍41万円41
20埼玉県 熊谷市0.33倍42万円84
21神奈川県 伊勢原市0.33倍57万円74
22茨城県 龍ケ崎市0.34倍28万円29
23兵庫県 神戸市北区0.34倍39万円213
24神奈川県 綾瀬市0.36倍61万円41
25東京都 八王子市0.36倍116万円874
26東京都 多摩市0.36倍117万円391
27福岡県 北九州市八幡西区0.37倍42万円145
28北海道 苫小牧市0.37倍29万円44
29埼玉県 さいたま市西区0.38倍48万円81
30東京都 東村山市0.39倍124万円209
上位30件を表示(対象470件)
全国の「まだ安い」市区町村ランキング(中古マンション・2025年)(上位8件)
項目値(倍)
泉南市0.17
足柄下郡箱根町0.19
青梅市0.19
河内長野市0.22
足利市0.23
羽村市0.24
大阪狭山市0.24
狭山市0.25

このランキングの読み方

平均値ではなく中央値(ちょうど真ん中の価格)で集計しています。平均値は極端に高い1件に引っ張られるため、実際には成約していない水準が「相場」として出てしまいます。中央値はその影響を受けません。

首位は大阪府泉南市、府平均の0.17倍という水準

全国トップとなったのは大阪府泉南市で、府の坪単価中央値に対してわずか0.17倍(26万円)という結果になりました。取引件数は22件と採用基準ぎりぎりの水準ですが、府内の他エリアと比べた価格差の大きさが際立っています。

2位以下も0.2倍前後の顔ぶれが続き、神奈川県足柄下郡箱根町が0.19倍(32万円)、東京都青梅市が0.19倍(61万円)で並びます。箱根町は取引120件、青梅市は取引192件と、いずれも母数が一定数確保されている点で、単なる少数取引による偏りではないことがうかがえます。

観光地・箱根町の意外な顔ぶれ

観光地として知られる神奈川県足柄下郡箱根町が2位に入ったのは、価格帯の実態を見ると納得できる面があります。参考データでは、箱根湯本最寄りの物件が7,000万円・200平米・築1991年で成約した例がある一方、坪単価中央値でみると県平均の0.19倍にとどまっています。これは、一部の高額な別荘的物件が存在する一方で、取引全体としては県内の他都市に比べて坪単価が低い水準にあることを示しています。観光需要と居住用マンション市場の坪単価水準が必ずしも一致しない、という点でこの町の顔ぶれは意外性があります。

上位に共通する「都心から離れた郊外都市」という構造

上位15件を見渡すと、大阪府泉南市や大阪府河内長野市、東京都青梅市、東京都羽村市など、都道府県の中心部から距離のある郊外都市が多く並んでいます。河内長野市では築2020年・4LDKの物件が4,300万円で成約する例もあり、築浅・広めの物件でも坪単価としては府平均を大きく下回る水準にとどまっています。これは、都心部や主要ターミナル沿線に価格が牽引される中で、郊外都市は同じ都道府県内でも独立した価格形成をしている可能性を示唆しています。沿線の利便性や再開発の有無といった要因が坪単価の差に影響している背景があるとみられます。