全国785件の市区町村を対象に、宅地(土地)の坪単価中央値を集計したランキングです。2025年時点でどのエリアの土地価格水準が高いのかを、取引件数20件以上という条件をクリアした地点に絞って確認します。
**平均値ではなく中央値(ちょうど真ん中の価格)で集計しています。**平均値は極端に高い1件に引っ張られるため、実際には成約していない水準が「相場」として出てしまいます。中央値はその影響を受けません。
1位となった**東京都港区**は坪単価**1,212万円**と、2位の**渋谷区**(586万円)に倍以上の差をつけています。取引件数は27件と多くはありませんが、参考データを見ると43億円・550㎡といった大型の取引が含まれており、こうした高額成約が中央値を押し上げる一因になっていると考えられます。
2位の**渋谷区**、3位の**台東区**はともに坪単価586万円で並び、4位の**文京区**(476万円)、5位の**新宿区**と**大阪府大阪市浪速区**(ともに430万円)が続きます。上位15件のうち大阪の1件を除くすべてを東京都の区が占めており、坪単価の高さが東京都心部に集中している構図が読み取れます。
上位が東京都心区で埋め尽くされる中、**大阪府大阪市浪速区**が5位(坪単価430万円)にランクインしている点は目を引きます。参考データでは、恵美須町エリアで37億円・1300㎡という大型取引や、14億円・450㎡の取引が確認されており、大阪の中でも通天閣・日本橋に近いこのエリアで高額な土地取引が起きていたことがうかがえます。取引件数は21件と基準ぎりぎりながら、東京の主要区と肩を並べる水準に達している点は、全国ランキングを見る上での意外性のひとつといえます。
上位に並ぶ港区、渋谷区、台東区、文京区、新宿区といったエリアは、いずれも都心の中でも駅前や商業集積地に近い立地です。参考データの高額成約を見ると、乃木坂・広尾・表参道・渋谷・御徒町・浅草・四ツ谷・市ケ谷など、いずれも知名度の高い駅名が並んでいます。一方で**世田谷区**(12位、取引250件)や**大田区**(15位、取引233件)のように取引件数が多いエリアは坪単価が相対的に抑えられており、まとまった住宅地が広く供給されるエリアでは坪単価が分散しやすい一方、都心の限られた商業地・希少地では少数の高額取引が坪単価を押し上げやすいという構造が背景にあるとみられます。