公示地価が2025年に過去最高値(1983年以降、2025年を除く)を上回った、あるいはそれに迫った地区を集めたランキングです。全国1106地区のうち、バブル期などに記録した最高値を実際に超えたのはごく一部にとどまります。
今回のランキングで1倍を超えた、つまり2025年の地価が過去最高値を実際に上回った地区は、1位の**高山**(1.08倍、1992年)と2位の**川崎幸**(1.08倍、1993年)のみです。両地区は同じ倍率ながら、ピークを記録した年が1992年と1993年で異なり、それぞれ別の時期に地価上昇の波を経験してきたことがうかがえます。
3位の**大野城**(1.06倍、1991年)、4位の**守谷**(1.03倍、1991年)も1倍を上回っており、この4地区がバブル期の最高値を実際に更新した数少ない例といえます。5位以下は0.99倍からとなり、過去最高値には届いていないものの近い水準まで回復していることが示されています。
上位の多くが1991年から1995年という、いわゆるバブル期をピークとしているのに対し、8位の**音更**は1983年を最高値として1996倍の指標で0.96倍という結果になっています。これは対象期間の初年である1983年時点ですでに高い地価水準にあったことを意味し、他の地区とは異なる地価形成の歴史を持つことをうかがわせます。
また、6位の**八重瀬**(0.96倍、1995年)、10位の**南城**(0.95倍、1993年)など沖縄県内の地区や、9位の**遠軽**、13位の**有田川**といった知名度が全国的に高いとは言えない地区も名を連ねており、大都市圏以外でも地価が過去のピークに迫る動きが見られることを示しています。
上位に並ぶ**高山**、**大野城**、**守谷**などは、いずれも大都市圏の中心部そのものではなく、周辺都市や地方の拠点都市に位置づけられる地区です。バブル期には都心部ほど地価が過熱しなかった分、その後の下落幅も相対的に小さく、結果として2025年の水準が過去最高値に近づきやすかった構図が背景にあるとみられます。都心部の地価が大きく変動を繰り返してきたのに対し、こうした地区では地価の推移が比較的緩やかであったことが、最高値超えという結果につながった一因と考えられます。