1990〜1991年のバブル期と2025年の公示地価を比較し、地価がどれだけ回復・上昇したかを地区別に見たランキングです。全国952地区のうち、当時の水準を上回っているのはごく一部にとどまります。
首位となった**中城**は6.56倍という際立った数値を記録しました。2位の**下松**が5.38倍、3位の**茨城**が2.29倍と続きますが、上位2地区とそれ以下では倍率に大きな差があり、突出した存在であることがわかります。
4位の**与那原**(2.09倍)を含め、上位には沖縄県内の地区が複数入っており、バブル期の地価水準そのものが低かった地域で、その後の底上げが相対的に大きな倍率として表れている構図が見て取れます。
ランキング上位には、全国的な知名度という点では必ずしも目立たない地区が多く並びます。5位の**常陸太田**(2.02倍、11,350円/㎡)や10位の**高根沢**(1.50倍、21,825円/㎡)のように、地価そのものは1㎡あたり2万円台前後と控えめな水準でありながら、1990年代との比較では上位に食い込んでいる点が特徴です。
こうした地区は、絶対的な地価水準の高さでランキングされる指標とは異なり、あくまで「当時からの伸び」を測る本ランキングだからこそ浮かび上がってきた顔ぶれといえます。
上位15地区に共通するのは、1990年前後の時点で地価の絶対水準がそれほど高くなかったとみられる地方部・郊外部の地区が多いという点です。倍率は「今の地価÷当時の地価」で計算されるため、当時の水準が低ければ、その後のわずかな地価上昇でも倍率としては大きく表れやすい構造があります。実際、12位の**札幌厚別**(93,595円/㎡)のように現在の地価水準自体が高い地区もランクインしていますが、全体としては当時の地価が低かった地域ほど回復率で上位に来やすい傾向が背景にあるとみられます。