渋谷区のマンション相場が、この5年で明確な上昇局面に入りました。なかでも「パークタワー」ブランドを冠する青山パークタワーは、築年数を重ねながらも相場上昇の恩恵を受けやすいタワーマンションの代表例です。本記事では、渋谷区の中古マンション相場データをもとに、青山パークタワーが立つエリアの資産価値と、保有していた場合の参考リターンを具体的な数値で検証します。
青山パークタワーは、東京都渋谷区に立地する地上35階建てのタワーマンションです。竣工は2003年とされ、築22年を数えます。1990年代後半以降に本格化したタワーマンション供給の中でも、都心の一等地に建つ大規模物件として明確なポジションを持ちます。35階建てというスケールは、渋谷区内でも希少性が高く、眺望・共用施設・管理体制といったタワーならではの価値がベースにあります。
「パークタワー」は、都心の主要エリアに展開される定評あるタワーマンションブランドです。ブランドが確立されていることは、中古市場での認知度や検索されやすさに直結し、売却時の買い手の裾野を広げます。立地・規模・ブランドの3拍子がそろう物件は、相場が上昇する局面でその上昇を取りこぼしにくい——これが青山パークタワーの資産価値を語るうえでの前提になります。
渋谷区の中古マンション相場は、2025年時点で坪単価約631万円(6,311,101円/坪)まで上昇しています。これは物件総額でも㎡単価でもなく、1坪(約3.3058㎡)あたりの坪単価です。渋谷区は都内でも屈指の高価格帯エリアであり、その中でタワーマンションが立つエリアはさらに上位に位置します。青山パークタワーは、この高水準の相場が下支えとなるロケーションにあると言えます。
| 項目 | 値(%) |
|---|---|
| 直近1年 | 8.1 |
| 3年 | 22.3 |
| 5年 | 17.8 |
| 年 | 値(円/坪) |
|---|---|
| 2007 | 2,878,409 |
| 2008 | 2,745,067 |
| 2009 | 2,774,896 |
| 2010 | 2,755,475 |
| 2011 | 2,683,481 |
| 2012 | 2,683,795 |
| 2013 | 2,756,038 |
| 2014 | 2,954,917 |
| 2015 | 3,314,000 |
| 2016 | 3,398,609 |
| 2017 | 3,500,671 |
| 2018 | 3,811,617 |
| 2019 | 3,861,824 |
| 2020 | 4,106,708 |
| 2021 | 4,063,515 |
| 2022 | 4,436,040 |
| 2023 | 4,758,048 |
| 2024 | 5,412,728 |
| 2025 | 6,311,101 |
渋谷区の中古マンション相場を時系列で見ると、その上昇の大きさが際立ちます。2007年の坪単価は約288万円(2,878,409円/坪)でしたが、2025年には約631万円(6,311,101円/坪)に到達。18年間で2倍以上へと膨らみました。とくにリーマンショック後の2009〜2012年は270万円前後で底ばいが続きましたが、そこからの反転上昇が現在まで一貫して続いています。
転機は2015年でした。2014年の約295万円(2,954,917円/坪)から2015年に約331万円(3,314,000円/坪)へジャンプし、以降は右肩上がりが加速します。2018年に約381万円、2020年に約411万円、2022年に約444万円、2024年には約541万円、そして2025年に約631万円。背景にあるのは、渋谷駅周辺を中心とした大規模再開発によるエリア価値の底上げと、都心居住への根強い需要です。
騰落率で見ると勢いはさらに明快です。直近1年で+8.14%、3年で+22.34%、5年で+17.79%。単年の上げ幅が3年・5年の水準に迫っている点は、直近の上昇が減速するどころか加速していることを示唆します。渋谷区の相場は、いま最も動いているエリアの一つです。
渋谷区のマンション相場・坪単価マップを見る — エリアごとの坪単価水準と推移をPricemapの地図で確認できます。青山パークタワー周辺の相場感をつかむのに最適です。
一般に、マンションは築年数の経過とともに価格が下がると考えられがちです。しかし渋谷区のように相場そのものが上昇するエリアでは、その常識が通用しません。築2003年・築22年の青山パークタワーが立つエリアでも、相場は2020年の約411万円から2025年の約631万円へと上昇しました。経年による下押し圧力を、エリア相場の上昇が上回って打ち消す——これが都心タワーで起きている構造です。
耐震基準の観点でも、2003年竣工の青山パークタワーは1981年施行の新耐震基準を満たす世代にあたります。旧耐震物件が抱える資産価値上のハンデとは無縁で、住宅ローンや評価の面でも扱いやすい立ち位置です。加えてタワーマンションは大規模ゆえに管理・修繕の体制が整いやすく、築古になっても価値が崩れにくい「築古耐性」を備えています。
築浅のタワーマンションは当然に高値がつきますが、その分だけ取得価格も高くなります。一方、青山パークタワーのように立地とブランドを備えた築古タワーは、相場上昇の波に乗りながら、築浅ほどの割高感なく参入できる可能性があります。「築年数の数字」ではなく「立地とエリア相場のトレンド」で評価することが、この物件を正しく見るコツです。
渋谷区のエリア相場をもとに、2020年に購入し2025年に売却したと仮定して試算します。坪単価は2020年の約411万円(4,106,708円/坪)から2025年の約631万円(6,311,101円/坪)へ上昇。単純計算で坪あたり約220万円(2,204,393円/坪)の含み益が生じた計算です。なお、これは青山パークタワー個別の実際の売買価格ではなく、あくまで渋谷区の相場で試算した参考リターンである点はご留意ください。
上昇率にすると5年で+53.7%。年率換算でおよそ9%前後のペースであり、多くの金融資産と比べても遜色のない水準です。しかも自ら居住しながら保有できるという点で、住まいと資産形成を両立できるのがマンションの強みです。渋谷区という限られた供給の都心エリアで、これだけの上昇を実現していることの意味は大きいと言えます。
含み益は、売却して初めて実現します。相場が加速している局面では「もう少し待てば」という心理が働きますが、上昇には必ず節目があります。直近1年の+8.14%という強い数字が続くうちは売り手優位ですが、金利や再開発の進捗といった外部要因も見ながら、出口を具体的にイメージしておくことが重要です。
直近1年+8.14%、3年+22.34%という数字は、いま売る側に有利な地合いであることを示しています。買い手の需要が強く、価格を維持・上昇させながら成約に至りやすい環境です。すでに保有していて売却を検討しているなら、現在の相場水準は十分に検討に値するタイミングと言えます。
2015年以降の急騰を牽引したのは渋谷エリアの再開発でした。今後も進む街の刷新はエリア価値をさらに押し上げる可能性があり、青山パークタワーが立つエリアの相場にとって追い風になり得ます。一方で、これだけ上昇した後は上げ幅の鈍化も想定しておくべきで、上昇シナリオと踊り場シナリオの両方を持っておくのが賢明です。
「もっと下がってから」という待ちの姿勢は、上昇相場では機会損失につながりやすいものです。過去18年で坪単価が2倍以上になった事実は、渋谷区が長期的に価値を高め続けてきたことを物語ります。短期の調整を待つよりも、居住しながら資産を保有する前提で早く動くほうが、結果的に有利になるケースが多いエリアです。
本記事の坪単価や騰落率、保有リターン試算は、いずれも渋谷区の中古マンション相場に基づく推定値です。青山パークタワーそのものの成約価格や口コミではありません。実際の売買では、階数・向き・専有面積・リフォーム状況・管理状態などによって価格は大きく変わります。相場はあくまで判断の出発点として活用してください。
実勢価格を知るには、複数の査定を取り、周辺の相場データと照らし合わせるのが近道です。エリア相場で全体感をつかみ、そのうえで個別条件を反映した査定額を比較する——この二段構えで臨めば、売り時も買い時も判断を誤りにくくなります。まずは渋谷区の相場マップで、青山パークタワー周辺の水準を確認するところから始めましょう。
青山パークタワー(渋谷区)まとめ
※本記事の数値は渋谷区のエリア相場に基づく推定であり、青山パークタワー個別の取引価格ではありません。実際の判断は査定と相場確認を組み合わせて進めましょう。