石川県で中古マンションの購入や売却を検討するうえで、まず押さえておきたいのが坪単価の水準と推移です。この記事では、2007年から2025年までの実データをもとに、石川県の中古マンション坪単価がどう動いてきたのか、そして今がどのような局面にあるのかを具体的な数値で解説します。
結論から言えば、2025年の坪単価は949,964円/坪まで上昇し、前年比プラス、直近3年でも一貫した上昇基調にあります。長期の下落局面を経て、現在は過去最高水準に達しています。
2025年の石川県の中古マンション坪単価は949,964円/坪(約95万円/坪)となり、前年の859,324円/坪から+2.27%の上昇を記録しました。これは2007年以降のデータの中で最も高い水準です。
1坪はおよそ3.3058㎡にあたり、この坪単価はあくまで坪あたりの単価です。物件全体の価格ではない点に注意しつつ、地域全体の相場感を掴む指標として活用してください。
石川県の坪単価は、2007年の693,201円/坪からスタートし、リーマンショック後の下落を経て2012年に532,603円/坪まで落ち込みました。その後は回復に転じ、2020年に813,458円/坪へと大きく上昇。直近では2024年859,324円/坪、2025年949,964円/坪と、上昇ピッチを速めています。
18年間の推移を俯瞰すると、安値圏から実に約1.78倍の水準まで切り上がっていることが分かります。特に2020年以降の伸びが顕著です。
| 項目 | 値(%) |
|---|---|
| 直近1年 | 2.3 |
| 3年 | 7.5 |
| 5年 | 4.7 |
| 年 | 値(円/坪) |
|---|---|
| 2007 | 693,201 |
| 2008 | 626,070 |
| 2009 | 660,636 |
| 2010 | 597,905 |
| 2011 | 599,924 |
| 2012 | 532,603 |
| 2013 | 662,343 |
| 2014 | 535,394 |
| 2015 | 598,012 |
| 2016 | 644,356 |
| 2017 | 671,505 |
| 2018 | 718,183 |
| 2019 | 698,159 |
| 2020 | 813,458 |
| 2021 | 852,789 |
| 2022 | 792,584 |
| 2023 | 784,482 |
| 2024 | 859,324 |
| 2025 | 949,964 |
2007年の693,201円/坪を起点に、石川県の坪単価は下落基調をたどりました。2008年に626,070円/坪、2010年には597,905円/坪まで下がり、2012年には532,603円/坪と、この期間の底を付けています。
この局面は、リーマンショックに端を発した世界的な景気後退と、それに伴う不動産需要の冷え込みが背景にあります。約5年で高値から2割以上下落しており、当時が買い手優位の市場だったことを示しています。
2013年には662,343円/坪へと反発し、市場は回復局面に入ります。2014年に535,394円/坪と一時的な調整を挟みつつも、2016年644,356円/坪、2018年718,183円/坪と、緩やかながら着実に水準を切り上げました。
この時期は、金融緩和による低金利環境が住宅取得を後押しし、坪単価は底値圏から約3割上昇。2019年には698,159円/坪と、7年前の底値を大きく上回る水準に定着しました。
2020年、坪単価は813,458円/坪へと一気に上昇し、初めて80万円台に到達します。2021年には852,789円/坪とさらに伸び、2022年792,584円/坪、2023年784,482円/坪と一時調整したものの、2024年859,324円/坪、2025年949,964円/坪と再び急伸しました。
建築資材価格の高騰や新築価格の上昇が中古市場にも波及し、坪単価は過去最高圏に押し上げられています。5年間で90万円台目前まで上昇したこの動きは、石川県の相場が新たなステージに入ったことを示しています。
直近1年の変化率は+2.27%。2024年から2025年にかけて坪単価は859,324円/坪から949,964円/坪へと上昇し、短期的にも明確な上昇モメンタムが継続しています。この勢いは、市場が依然として売り手優位にあることを裏付けています。
3年変化率は+7.51%と、1年変化率を上回る伸びを示しています。2022年から2023年にかけての一時的な調整を挟みつつも、中期で見れば右肩上がりのトレンドが崩れていないことが分かります。短期の勢いが中期トレンドに支えられている点は、相場の底堅さを示す材料です。
5年変化率は+4.73%。2020年の急騰後に調整を経ながらも、長い時間軸で見れば安定した上昇基調を保っています。1年(+2.27%)、3年(+7.51%)、5年(+4.73%)の3つの変化率を並べると、直近ほど加速感が強まっており、上昇が一過性ではないことが読み取れます。
坪単価が過去最高圏に達した最大の要因は、2020年以降の急騰にあります。新築価格の上昇が中古市場へ波及し、割安感のある中古マンションへ需要が向かった構図です。2020年に80万円台へ乗せた後、2025年には949,964円/坪と90万円台目前まで到達しました。
実際のエリアごとの価格差を把握することは、購入・売却の判断に直結します。地図上で相場を確認しておくと、県全体の平均だけでは見えない地域差が掴めます。
石川県の価格マップで相場を確認 — エリアごとの坪単価を地図上で比較できます
2012年の底値532,603円/坪と比較すると、2025年の949,964円/坪は約1.78倍の水準です。リーマンショック後の下落局面が買い手優位だったのに対し、現在は明確に売り手優位の市場と言えます。過去18年で最も高い水準にあることを、購入・売却いずれの立場でも前提に置く必要があります。
2025年の坪単価949,964円/坪は過去最高圏であり、売却を検討する人にとっては有利なタイミングです。1年+2.27%、3年+7.51%と上昇が続く今、保有物件の価値は高い水準にあります。
一方、購入を検討する場合は、高値圏での取得となる点を踏まえた判断が求められます。ただし上昇基調が続いていることを考えれば、条件に合う物件があれば先送りするリスクも意識すべきです。エリアや築年数による価格差を見極め、割安な物件を探す姿勢が重要になります。
今後の動きを見極めるうえで注目したいのは、新築マンション価格の推移と金利動向です。新築価格の上昇が中古相場を押し上げてきた構図が続くのか、金利上昇が需要を冷やすのかが、今後のカギを握ります。
また、1年・3年・5年の変化率を定期的にチェックし、直近の加速感が維持されるか、あるいは2022〜2023年のような調整局面が再来するかを見ておくことで、売買のタイミングを冷静に判断できます。